「いや、これ以上は伸びないと思います。」
リスティング広告を重要視してしっかりと運用されている会社の担当者の方がよく言われる言葉です。経験やノウハウを独自に蓄積されており、今までのトライ&エラーの結果から、自ずとこういう言葉がでてくるのかもしれません。確かに、世のノウハウ本に従ってある程度時間を割いて運用すればこう思うのも仕方ないのかもしれません。ですが、はっきり言います、
逃げてます。
すいません、言い過ぎました。とはいえ、よほどのレベルで改善に改善を重ねていない限り、そこには改善の余地があります。リスティング広告に詳しくなればなるほどついつい陥ってしまいがちな罠があるのも事実です。ここでは代表的な3つの罠について解説します。ご自身が陥っていないか、チェックしてみて下さい。
1. 広告予算の最適化に潜む罠
リスティング広告の一つの指標に、CPA(1件の転換を獲得するのにかかったコスト)というものがあります。この数字を低くし費用対効果を高めることは重要な施策ですが、ここに固執するばっかりに、どんどんと運用規模自体が縮小していってしまう場合があります。元来、リスティング広告は攻めるための販促手段です。一定の予算をかければ1件のお客様を取れる、というのが本質であるのにもかかわらず縮小均衡を目指してしまう方が多くいらっしゃいます。大切なのは費用対効果をつきつめることだけではなく、投資可能な範囲内で最大の成果を目指すことです。
2. 作業効率の向上に潜む罠
リスティング広告の運用はとても地味な作業の連続です。そこに目をつけて多種多様な効率化ツールが市場には出回っています。中には自動化・半自動化をうたい、人間以上の最適化を謳うものもあります。ただ、人間にしかできない部分が多いのもリスティング広告の特徴です。地道な改善と創意工夫。安易に機械的なツールに流されるのではなく、競合と差異化するためにも人力と作業効率を両立していけるかが大きな鍵になってきます。
3. WEBサイトの改善を放置する罠
リスティング広告である程度の成果があがるようになってくると、広告費さえ入金していれば自動販売機のように転換を作ってくれるような気分になりがちです。ただ、既に満足できるレベルに成果があがっている場合ほど、WEBサイトの改善が放置されるケースがよくあります。WEBサイトを改善すればもっと高いレベルを実現出来るのにもかかわらず現状に満足してしまう。人間という生き物であるからこそ仕方ないのかもしれませんが、リスティング広告とWEBサイト改善は両輪です。両方を常に意識して改善していけるかが重要です。
実は、もっといけると思います。
あれよこれよと言いたいことを書いてしまいました。とはいえ、各会社の事情があり、世の中それほど簡単ではないことも理解しているつもりです。それでも、私たちの目から見て「これはもっといける」「もったいない・・・」と思うことがあるかもしれません。個別の事情を知った上でのご提案であれば、より精緻で納得度の高いものが提示できるかと思います。まずはお気軽にお問い合わせ下さい。